2012年4月24日火曜日

健康に良い家・安全な家|Contents


いまなんと国民の3人に1人が「アトピー」といわれている。
もし、あなたの家族のなかでアトピーに悩んでいる人がいるとしたら・・・
仮に、その原因が住んでいる家、住環境にあるかもしれないとしたらどうするだろうか。
その住む家がマイホームではなく賃貸住宅なら、そんな家を出てもっと安全な家を求めるのではないだろうか。
住まいそのものを変えることが出来る賃貸住宅ならではの良さともいえる。
しかし、多額のローンを組んで新築または購入した「マイホーム・我が家」での出来事だとしたら、そんなに簡単に引っ越すことなどできません。
しかし、それでもシックハウス症候群・とくに「化学物質過敏症」にかかった家族は、その家から離れない限りは、命の危険さえある、それが現実です。

いつ訪れるかもしれない「巨大地震」、すでに古くなった家の多くは耐震補強の必要があると指摘されているにもかかわらず、対策は手付かずといってよい状況です。
(これは何も民間だけのことではなく、こんなときに避難場所として使われなければならない
地域の学校や市役所・病院までもが耐震不足という恐ろしい状況なのです。)
こうした耐震性・健康問題のみならず住み心地など住まいに求められる問題は多岐にわたっています。
書店の住宅コーナーに行けば棚の中・平台の上には数多くの本が並んでいる。
「いい家は無垢の木と漆喰で建てる」「いい家がほしい」という本や「無暖房・無冷房の家に住む」などという本を読んでみた人もいるだろう。
この類の本は、本当に良くかけている。

おそらくあなたが読めば必ず「そうか、それが一番いいのか」とたちまち影響を受けることは間違いないだろう。
しかし、はっきり言いましょう。

「半端な知識は百害あって一利なし」です。
一例を挙げると
「いい家がほしい」という本が強調している住宅は
「断熱」「構造」「依頼する会社」がよければ「いい家が建つ」などということはけっしてないのです。
多くは特定の工法、フランチャイズ組織のため書かれていて、もっとハッキリというなら「いい家を建てる」ならこの組織に加盟している工務店に依頼しなさいとなっている。
(最近著者がそのFCから脱退したので、違う方法を取り入れているけれど)


どのようにスイミングプールのデッキを構築する

数多くの部材を使って造り上げていくのが住宅です。
どんな家に住みたいのか、それがハッキリすれば一番適切な構造工法を選択し、断熱気密の手段などを決めていきます。


あなたはまず、理想とする家造りのスタートとして
「どんな家に住みたいか」「どんな生活をしたいか」をハッキリしてみてはいかがでしょうか。
その「住みたい家」が明確なら、理想を実現するための手段・方法も見えてきますから。

そんなことなら簡単だ・・・と思いましたか?
ところがやってみるとわかるけれど、これが結構難しいのです。
住みたい家を無条件に列挙していけばその内容はどんどんと膨らむことでしょう。
あなただけでなく家族全員の意見をまとめるとなると、
「うーん、気が遠くなる」
なによりも、敷地条件や建築法規、道路条件、そして予算を無視するわけには行かない。

そこで、真逆な手段をお奨めしたい。
こうしたい、ああしたいではなく、
「絶対住みたくない家」
「こんな家はイヤだ・・」をまとめればよい。
その対極に本当にほしい家が見えてくるはず。
そうなったらしめたものです。
ナニが良くてナニが駄目なのか判断することが容易になったのです。
そうしたら、勉強することに価値が出てくると思います。
そうでないと、
「勉強すればするほどわからなくなってしまう」ことになる。


家の中は本当に安全?
家造りの現場は子供や同居する両親の事を十分考えながら家造りをしているでしょうか。
いざ家造りとなると「家族の健康と安全を守る」と言うことよりも気が取られてしまうことが沢山あります。
「外観が」とか「間取りだ」「いやシステムキッチンは絶対これ」「価格」など、きりがないほどです。
でも、その一つ一つを検討するときに、それは「健康に良いことなのか・安全か」の視点を無くさないでください。
どんな目的で、何のために家を建てるのか・・・とっても大事なことだと思うのです。


それyouselfエアコンインストールを行う

室内空気質はきれい?
室内で過ごす時間の多い子供やお年寄り、そして主婦にとっても特に重要なのが室内の空気質です。
住宅が変わったにもかかわらず生活の習慣やパターンが変わらなかったことから様々な問題が発生しました。
窓の周りは勿論、ビニールクロスのように呼吸をまったくしない石油で作られた化学建材。これでは結露が避けられないだろうし、タンスや押入れも結露に悩まされることは間違いない。
新建材で覆われた建物の構造体内部も同様でグラスウールなどの断熱材も結露によって断熱性能を低下させ、躯体が腐りシロアリの絶好の餌になるのです。
そしておまけには、このような生活は極端なほどの住宅内各部の温度差を引き起こし家の中を移動するたびにこの温度差が体に負担を掛ける事になってしまう。

また目には見えない汚れた空気は暖房や冷房の風、掃除機の排気、室内上下の温度差による対流などによって攪拌されます。
この攪拌され汚れた空気が、アレルギーや喘息などの症状を持つ人にとっては体によくないことは言うまでもありません。
それを少しでも防ぐためには「高断熱高気密工事と計画換気はセットで考える」これが大原則です。
家の中には新聞や書籍、家具やカーテン、そしてドライクリーニングなど
一つ一つは、大変微量であっても長時間その中で生活すれば健康に良くないはず。
なによりも家づくりの原則は「弱者の立場で考える」ということです。
健康な人にはまったく害の無いレベルであっても、弱者にとっては大きな苦しみを引き起こすことがあるからです。

∞ ∞ ∞

少しぐらい結露は仕方ない・・それは冗談でしょう!
室内ではこの結露が原因となってカビ・ダニが発生しダニの屍骸やフンが「アレルゲン」として空気を通して人の体に吸い込まれる事により「アトピー」「アレルギー」などの症状を引き起こすのです。
恐ろしい事に現在は3人に1人がアレルギーに悩まされている事実があります。
これは家族の中に誰か1人は、アトピーやアレルギーに悩まされて生活しているということです。


どのようにスタッコのインストールに


最大の要因は、結露です。
結露が原因となって発生するカビは気温20~28℃、相対湿度75%以上で栄養と酸素が発育条件となります。
だからこそ、湿度、40~60%を保つようにすることが大切です。
「カビによる人体への影響を考えると、壁に繁殖したカビの胞子は1平方センチ(ほぼ10円玉1個分の面積)あたり1億個以上もあり、その大きさは、数ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)であり、極めて軽いため容易に空気中を浮遊し、呼吸器官や消化器官を通じて人間の体内に侵入する。
人間には、免疫力があるので、健康であればカビの胞子が体内に入っても、すぐに真菌症に冒されることはないが、免疫力の弱い老人や子供、何らかの病気を持っている成人、ストレスやその他で体力が衰退している人などは、カビに対する抵抗力が弱まり、真菌症になりやすくなる。
特に糖尿病などの慢性病、もしくは癌、血球病、再生不良性貧血、白血球減少症などの血液性疾患を持つ患者は、カビの感染によって死に至ることも多く、北里大学の発表によれば、人の死亡の10%はカビが直接または間接の原因になっており、糖尿病の慢性疾患の患者が亡くなる場合のほとんどが真菌感染症であると指摘している。」
 須貝 高 福岡大学工学部建築学科教授 HPより
真菌症  カビ(真菌)が原因で起きる病気のこと
これでは「たかがカビ」などといっていられません。
このようにあなたや家族の健康を守るためにも、この湿度を防ぐ対策は、十分すぎるほど検討していく必要があるのです。
「冬場は窓に結露するのが当たり前」とあなたが思っているとしたら大間違いだとお分かりいただけたでしょうか。

そこで結論・・・省エネに反する換気が必要なのはなぜ。
日本の住宅やその他建築の95%の内装仕上げは・・・ビニールクロスで出来ているから。

2007年12月28日、アメリカ環境保護庁が室内の空気は外部の空気と比較にならないほど汚染されていると警告を発した。
それによると一般家庭の室内空気汚染は96倍もひどい場合がある。
内装材が室内空気汚染を引き起こしている。化学物質過敏症のひとにとって、この汚染は症状をひどく悪化させる可能性があると報告している。


また、米国国立健康住宅センターの理事長れベッカ・モーリー氏はこう述べている。
「特にビニールクロスを使っている方は、検査してもらうべきです。またこれから家を建てる場合は、湿度の高い地域ではビニールクロスを貼るのは避けるようにしたほうがいい」とも警告しています。
ビニールクロスの裏側に発生するカビ、これが問題なのです。

新聞やテレビでこの問題が取り上げられましたが、なんとそのアメリカにおけるビニールクロスの使用率は・・・たった5%にしか過ぎないのです。

日本は北海道などの一部を除き圧倒的に高温多湿の気候風土です・・・・
それなのに日本の建築ではアメリカの5%どころか95%もの内装仕上げは問題とされたビニールクロスが使われているのです。
テレビや新聞はこの事実を一言も伝えていません。
広告のスポンサーであるビニールクロスの製造会社に気を使うから・・・
大手ハウスメーカーの内装のほとんどはビニールクロス、なのに「健康住宅」だという。
とんでもないことで、アメリカの基準からすると我が国の住宅の95%は「病気になるおそれのある家」になる。

だからなのかもしれない。
省エネのために次世代省エネ基準を作りながら、外壁に多くの穴を開けて空気を入れ替え
る計画換気、まさしくマッチポンプのような工事を義務付けたのは。
現実には寒いから暑いからうるさくて、そして花粉が入ってくるなどといった理由で、家を建てた人の多くが計画換気のスイッチを切ってしまう。
それで万が一病気になったことが社会問題化したときのために・・・・考えすぎであってほしいと願っている。



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