Costa Iberica Mvrdv: Upbeat To The Leisure City ‹ BOOKS ‹ 『10+1』 DATABASE
[建築の解體新書 6]
自明の理の発見 | 岡崎乾二郎+中谷礼仁
The Discovery of Self-Evident Reason | Okazaki Kenjiro, Nakatani Norihito
正確な絵本……中谷礼仁 0 約一年前、関西に越して最初のころ、どうにも馴染めなかったのは、住まいのまわりのいたるところに古墳が点在していることでした。 下宿先は、世界最大の墓と讚えられる仁徳天皇陵の近く、その隣の駅にありました。この付近は有名無名の古墳が点在する、ある筋では有名な過密地帯だったようです。その密度は、そ...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.10-18
[新・都市の下層民 7]
トップポータブルエアコン働く人/働かない人 | 小倉虫太郎
At Work/Out of Work | Ogura Mushitaro
0 日本とアジアの都市との最大の違いは、働く人間が都市の内部にどう組み込まれているかということにかかっているような気がする。例えば、台湾の都市を歩いてみる。公園の公衆トイレに入ろうと思えば、ちり紙売りのおばさんがいる。繁華街の路上には、食べ物を売る屋台が立ち並び、交差点には、政府が発行する宝くじを売る老人がいるし、また...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.34-35
[部屋の文化研究 3]
ホームエアコンををきれいにする方法カンガルーハウスのポケット | 西川祐子
The Kangaroo House's Pocket | Nishikawa Yuko
同潤会大塚女子アパート訪問のつづきのようにして、石川県和倉温泉にあるカンガルーハウスをたずねる機会があった。温泉旅館で客室係として働きながら子育てをする女性たちのために旅館経営者が保育園併設の母子寮を建設しているときいて、ぜひ自分の目でたしかめてみたかった。建物の見学を許され、幸運にも設計者水野一郎氏、経営陣、旅館で働...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.38-39
[都市音楽ノート 3]
グリーンの翳り | 酒井隆史
Shades of Green | Sakai Takashi
Get up, Get into It and Get Involved! ──目ざめろ、そこに飛び込んで、巻き込まれろ! ということだろうか。ジェイムズ・ブラウンは一九七一年にこう煽っていた。 時代のうねりを見ろ、飛び込め、そして同時にコミットしろ。もちろん、それはグルーヴのうねりのことでもある。たしかにグルーヴとは...
カウンタートップ·ボトルウォーターディスペンサー『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.44-46
[トーキョー・建築・ライナーノーツ 3]
アーバン・スポーツ | 貝島桃代
Urban Sports | Kaijima Momoyo
世界にあるたくさんのスポーツ。オリンピック競技になっているだけでも夏期冬期合わせて四二あまり。そのなかには、近年登録されたばかりの比較的若いスポーツもある。けれどもほかのスポーツが古いといっても、よくみればギリシア時代から続いている陸上競技以外は、だいたいが近代スポーツと呼ばれているもので、その誕生の年もバレーボールは...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.40-42
[建築の解體新書 9]
確率の技術/技術の格律 | 岡崎乾二郎+中谷礼仁
The Technique of Probability and the Maxime of Technique | Okazaki Kenjiro, Nakatani Norihito
月の住民 岡崎乾二郎 1 しかし技術と芸術ははたして明確に峻別されうるのでしょうか。むしろ技術がその実効的側面を強調すればするほど、その実効性を要請したところの起点はけっして合理性に解消しきれるものではないことを露呈させてしまうのではないか。また芸術と呼ばれているものの特質が、その存在をいかなる目的に回収することもで...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.10-18
[都市表象分析 5]
地図のメランコリー 地図制作(マッピング)の喪 | 田中純
Maps and the Work of Melancholy | Tanaka Jun
1 ゲルハルト・リヒター《アトラス》 ゲルハルト・リヒターの《アトラス》は、現在五千枚を越す写真や図版を収めた六〇〇を越えるパネルからなる作品である。その制作は一九六〇年代初頭から延々と続けられており、規模を拡大するとともに、展示形態も変容している。旧東独に生まれたリヒターは、一九六一年、西独のデュッセルドルフに移住し...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.2-9
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